☆☆　ドラマ収録・うら話　その２　☆☆


バス停（同伴拒否）の撮影
手前はリアル・シンシアです

　私役をしたアリーゼちゃんは、東京で家庭犬として暮らしています。ドラマの収録も終盤にさしかかった頃、飼い主さん一家４人が東京から車を飛ばして見学にやってきました。もう２週間近く離ればなれになっていたので、撮影現場で飼い主さんを見つけると、アリーゼちゃんがはじけてしまう可能性があります。そこで飼い主さんはこっそり物陰から撮影の様子を見ていました。ドラマの冒頭に出てくるシーン、バスの乗車を拒否される場面では、飼い主さん一家は特別にそのバスに乗せてもらい、最後部座席からアリーゼちゃんを見ることになりました。アリーゼちゃんは車掌さんを見上げるシーンやバスを見送るシーンをこなしていきます。飼い主さんがバスに乗ってるなんて気づきません。
　それが終わると、今度は場所を宝塚市内のホテルへ移し、介助犬認定式の撮影です。ここにも会場に飼い主さん一家が紛れ込んでいました。会場は２５０名を越すエキストラさんたちで一杯です。出演者とアリーゼちゃんを助監督さんが紹介しました。いっぱいの拍手をもらい、アリーゼちゃんも誇らしげです。このシーンは１９９６年当時のものなので、時代に合わせて携帯電話のカメラで撮影しないようにと注意がありました。会場は熱気にあふれ、同じシーンを角度を変えて何度も撮ります。拍手の音を録音するため、みんなで１分３０秒も拍手して、手がしびれたりもしました。ここでもアリーゼちゃんは認定介助犬らしく堂々とふるまい名演技ぶりを発揮。
　その日の撮影を全て終え、飼い主さんと対面したアリーゼちゃんは跳ね回って身体一杯で喜びを表現していました。


認定式の撮影


(04.09.21掲載)
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