★★　2022年４月２日　毎日新聞・朝刊・阪神版　★★

なくそう心の段差：身体障害者補助（盲導・介助・聴導）犬法19年　不動産会社、介助犬育成161万円寄付　宝塚　／兵庫

◇入社式で自社に「誇り」
　宝塚市の不動産会社「ウィル」が1日、兵庫介助犬協会と毎日新聞大阪社会事業団の「シンシア基金」に計161万3000円を寄付した。
　同社は2010年から、売り上げに応じて介助犬育成への寄付を続けている。この日は、市内の「アピアホール」で開かれた新入社員30人の入社式に合わせて寄付金の贈呈式があった。自社の取り組みに理解を深めてもらう目的で、介助犬のデモンストレーションもあった。
　新入社員の和田萌絵美さん（22）は「会社の社会貢献を誇りに思った。私も協力していきたい」と話し、金和達也さん（23）も「実際に介助犬を見るのは初めて。自分の仕事に、より一層意味があると思った」と語った。
　介助犬使用者の木村佳友さんは「介助犬の育成は寄付で成り立っている。長年にわたってご支援をいただいてありがたい」と感謝していた。【稲垣淳】

【写真】寄付金を受け取る木村佳友さん（中央）と介助犬のデイジー＝兵庫県宝塚市のアピアホールで　2022年4月1日午前11時8分、稲垣淳撮影